開高健 [赤裸裸]
「玉、砕ける」
僕の家にはビリヤード台がある。
思うことは、
随分前に亡くなった祖父は、玉突きが好きだったということ。
去年の8月1日に不慮の事故で亡くなった先輩も、玉突きが好きだったということ。
今、目を閉じてみても、死んだ人の顔や、話した内容なんかは、ほとんど明確には覚えていない。
残念ながら、身近な人でもすごく曖昧なものだ。
でも、その人と過ごした雰囲気をはっきりと覚えていることがある。
一緒に過ごした時の、音や臭い、照明の具合を明瞭に覚えている場合がある。
祖父のタバコの臭いや、笑い声。
先輩の皮ジャンの臭いや、一緒によく行った飲み屋の暗い照明、キューにチョークをつけるときの音。
けれども、やはり、記憶を超えるものではない。
「生物としての静物」
的玉の1番から9番までの色は「ナインボール」というゲームで覚えている人も多いかと思う。
けれど、10番から15番までも簡単に覚えられる。覚え方は写真参照。
「オーパ!」
祖父や先輩なら、どう狙うのだろうか?
こんなつまらない質問もできないことが残念であり、無念。
すごい偶然で久々に手にとった古い文庫本が開高健の短編集「ロマネ・コンティ1935」 先頭は「玉・砕ける」でした。
色々考えさせらる生死の間のような文章にちょっと違う世界に
一瞬トリップ。 あ、と。ブログ内容と離れてきてしまいました。失礼!
by たかいし (2006-07-31 23:27)